2021/02/25
展示会での感染対策とは?リアルイベント開催時の注意点について
新型コロナウイルス感染症の影響により、生活のさまざまなシーンでソーシャルディスタンスの徹底が周知されるようになりました。
また「3密」になりやすい環境での集まりやイベントなども、感染予防の観点から中止や延期が相次いでいます。その代替案として、オンラインでのイベントが盛んになりました。
これからの「withコロナ」時代では、展示会などのリアルイベントを開催する際はどのような点に注意すればよいのでしょうか。
この記事では、リアルイベントを開催する際の感染対策について解説していきます。
目次
「withコロナ」における感染対策を考慮した展示会開催
新型コロナウイルス感染症の流行が長期化するなか、感染予防を継続しながら生活を送る「withコロナ」の意識が高まってきています。
今後は感染の状況次第で、展示会などのリアルイベントも少しずつ増えることが予想されます。そこで出展者として参加する場合は、「どのような点に感染リスクがあるか」を踏まえたうえで、効果的な感染対策を検討することが重要となってきます。
特に、展示会などの人が集まる場は、集団感染(クラスター)が発生する危険性が高く、一気に感染者を増やしてしまう恐れがあります。
展示会へ出展する場合は、来場者に「大声での会話を控え、静かに商談やセミナーに参加してもらう」「必ずマスクを着用してもらう」「ブースに入る前に手指のアルコール除菌をしてもらう」などの協力を求め、感染拡大防止に努めましょう。
なお、日本展示会協会は「展示会業界におけるCOVID-19感染拡大予防ガイドラインの第二次改訂版」を発行し、展示会における感染対策について解説しています。
展示会における感染リスク
展示会などのリアルイベントにおいて、感染に気を付けるべき場面とはどのようなときでしょうか。
展示品などの搬入出時
ブースの施工時や商品陳列時は、人と人との距離が近くなる機会が増えます。そうした作業中の会話による飛沫感染が、感染リスクとして挙げられるでしょう。
また、不特定多数の人が触れる共有工具や備品などからの接触感染も考えられます。
展示ホール内を見て回るとき
展示ホール内を見回る際は、ものを通してウイルスに感染する危険性があります。
共用部分の階段やエスカレーターの手すり、エレベーターのスイッチ、トイレのドアノブなどは、不特定多数の人が触れるものです。特に、ウイルスが付着している可能性が高いと考えられるでしょう。
ブースでの商談・会話
ブースでの商談や来場者との会話では、飛沫感染に注意が必要です。また、使用するテーブルやイス、展示商品に触れることで接触感染するリスクもあります。
飲食店・売店・休憩所などの利用時
飲食店・売店・休憩所などは、飲食や会計時に会話をする可能性が高い場でもあるので、飛沫の飛散などによる感染リスクが高い場所となっています。
その他にも、テーブルやイスを通して、ウイルスに触れてしまう可能性も考えられるでしょう。
展示会などのリアルイベントで実施すべき感染対策
展示会では、さまざまな場所に感染リスクが潜んでいます。それでは、実際に展示会に参加する場合は、どのような感染対策を講じればよいのでしょうか。
スタッフの健康管理
展示会に参加するスタッフの健康管理を行ないましょう。少なくとも、参加期間中は毎朝体温と体調の確認を行ない、37.5 度以上の発熱がある場合や体調がすぐれない場合には、会場に来るのは控えるように指導を徹底します。
もし、体温が37.5 度未満の場合でも、平熱・症状などを考慮し総合的に判断することが大切です。
手洗いや手指の消毒を徹底
スタッフ・来館者が気軽に除菌・消毒できるようなブースづくりも大切です。ブースの前や机の上に消毒薬や除菌シートなどを設置し、手指や使用したブースをこまめに除菌できるように徹底し、感染リスクを減らすように努めましょう。
展示会中は、時間への意識が薄れがちになります。消毒したかどうかがあいまいになり、そのまま放置してしまうことも考えられます。そのような場合の対策には「除菌タイム」を設け、設定した時間に必ずブースの除菌を行なうようにするとよいでしょう。
また、昼食などの食事の前には必ず手洗いを実施するよう、スタッフにも周知しておきます。
ブースの共用部をこまめに消毒・清掃する
テーブル、イスの背もたれ、キーボード、タブレットなど、不特定多数の人が触れる可能性の特に高い場所は、こまめに消毒・清掃をします。商談スペースやセミナー室は使用開始・終了ごとに、使用した備品の除菌を行なうことをルール化してもよいでしょう。
除菌対応後は時間などを記録しておくと、対応漏れの心配もなくなります。
ソーシャルディスタンスに配慮したブースづくり
ブースのレイアウトを見直すことも有効です。例えば、机上にパーテーションを設置することで、飛沫の飛散を抑えたり、隣の人と不意に接触したりしてしまうということを避けられます。
展示会などで使用するパーテーションは、軽量なプラスチック製のものが扱いやすくおすすめです。
弊社では、持ち運びに便利なアコーディオンタイプのパーテーションも取り扱っています。軽量なので、複数枚を持ち運びする場合も便利です。
<製品情報>
※本製品はあくまでイベントや展示会などでの使用を想定し企画された製品です。
しかし、高級感はなく通販でよく販売されている安価なPET素材を使用しておりますので、アフターコロナを見越した執務室や会議室の設置は飛沫防止アクリルパーテーションをご検討ください。
まとめ
多くの人が集まる展示会などのリアルイベントは、ひときわ新型コロナウイルスに感染するリスクが高い場所といえます。
イベント当日は消毒剤などを用意していても、来場者への対応などに追われ、除菌を忘れてしまうということも少なくないでしょう。十分な感染対策を行なうために、除菌時間の指定や記録をつけることも有効です。
参加した展示会で集団感染を起こさないためにも、展示者一人ひとりが感染予防に取り組むことが重要です。