2020/09/14
【除菌×オフィス】企業において除菌を徹底するための5つの方法
新型コロナウイルス 感染症の流行により、感染拡大防止に対する意識は大きく変化しました。企業においても、大切な社員を守るために、より効果的な感染拡大防止策が求められています。
除菌用アルコールを使って感染予防を行う場合には、どのような工夫が必要なのでしょうか? 今回は、アイグッズが社内で実施している感染予防の中から、除菌用アルコールの使い方や取り組みをご紹介します。
目次
1日3回の除菌タイムを徹底し、除菌対策を習慣化させる
アイグッズでは、3月下旬から、各デスクに1個、加えてオフィスの出入り口や商談ルーム、クリエイティブルームなど、人の出入りが多い共有スペースに各1〜2個の除菌用アルコールを設置し、社内のアルコール消毒を徹底しています。
さらに社員1人に1本ずつ、50mlサイズのスプレーボトルを配布。就業中はもちろん、昼食時やプライベートでも気軽に除菌ができるようにしています。それに加えて、就業時間中は設けているのが、3時間おきの「除菌タイム」。社内の5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)チームのメンバーが中心となって行っています。
除菌タイムは9時、13時、16時の1日3回。朝礼後や休憩の後など、時間になると担当者が「除菌タイムになりました! 各自で身の回りを除菌してください」とフロアを回って声をかけて回ります。
最初の頃は、担当者も声をかけることに気を遣っていて、チャットツールで通知するなど試行錯誤をしながら、除菌タイムの呼びかけを行っていました。しかし5Sチームの声かけの甲斐あって、4月頃には習慣化され、今では時間になれば、みんなが自発的に除菌に取り組むようになりました。除菌活動を啓蒙するには、直接声をかけ合うのが、一番効果的だった印象です。
この取組みを進めていくにあたっては、「社内で絶対に感染者を出さない」という社員全員の気持ちが大きな原動力になりました。「やりすぎるくらい、徹底して予防をしよう」と社員同士で言いあっていたので、かなり力を入れて除菌をしていました。序盤から意識的に取り組めていたのも、そのような意識づけがあったからだと思います。
自分のパソコンやスマホのほかに、共有部であるコピー機やドアノブなども除菌の対象。最初は個人のスペース以外も除菌するように呼びかけていましたが、最近では社員約30名が、自ら率先して共有スペースの除菌をするようになっています。
自分が使うものやスペースの除菌はもちろんですが、不特定多数の人が触る部分の除菌だって重要です。社員に除菌の意識が習慣化されたことで、かなり効率的な除菌ができるようになりました。
いつでも安心して除菌ができる環境づくりを行う
社内で「除菌を習慣化」するにあたってとても効果的だったのが、1人に1本ずつ、スプレーボトルを配布するようにしたこと。
各自が日常的に除菌用アルコールを持ち歩き、プライベートでも除菌を意識的に行ったことが、スムーズな習慣化につながりました。アイグッズでは、個人の除菌用アルコールがなくなったら、各自でいつでも補充できる環境になっています。さらに除菌用アルコールボトルを自由に持ち帰ることができ、これを家族や友人に配るのもOK。
会社の中だけで除菌をしていても意味がないので、プライベートを含め、日ごろから除菌するように心がけることが習慣化への近道です。気が付いたらいつでも除菌できるように、社内のいたるところに除菌用アルコールを設置して、行動のハードルを下げることも社員にはとても効果的だったようでした。
他にも大切だったのは、「ディスペンサーを使う社員の不安を解消する」ことです。
たとえば、今の状況で不特定多数の人が使った物を積極的にさわりたいと思う人はいないでしょう。しかし、プッシュ式の除菌用アルコールの場合、除菌をするためにはどうしてもボトルに触れないといけません。
そこで6月からは、皆が使う部屋の入口などに置いているものを中心に、アルコール用のディスペンサーを非接触型に切り替えました。
より安心して除菌ができるようになり、プッシュ式の時に比べて、共有の除菌用アルコールを利用する人が増えました。除菌をする上で、不安なく使えることは習慣化に直結します。
非接触型のディスペンサーは高額なイメージがありますが、アイグッズでは1台2,000〜3,000円程度で販売している商品もあります。受付や会議室など、大勢の人が集まる場所に非接触型のディスペンサーを設置すると、より安心して除菌ができるのでおすすめです。
除菌用アルコールの特性を理解して正しい除菌を
アイグッズ社内でもフル活用している除菌用アルコールですが、使用にあたってはいくつか注意点があります。
まずは、「アルコールの揮発性」について。アルコールは、保存している容器のふたを閉め忘れてしまうと、それが短時間でもどんどん蒸発していってしまいます。せっかく手に入れたアルコールスプレーなのに、ちゃんとふたをしていなかったせいで気がついたらアルコールが減ってしまった、というミスが起きてしまいがちです。
他にも、営業活動で車に乗る人は要注意。車内の気温が高くなりがちなので、車内にアルコールスプレーを放置するとあっという間に揮発してしまいます。揮発したり、温度が上がったりしたアルコールは引火する可能性もあるため、消毒用アルコールの取り扱いには東京消防庁も広く注意を呼びかけています。
除菌用アルコールの扱いに不慣れな状態だからこそ、アルコールの使用方法や管理の仕方を正しく理解する必要もあります。除菌タイムを始めた4月頃は正しい除菌方法を知らず、除菌用アルコールを空気中にスプレーしていたことも……。
その後、あらためて販売メーカーから正しい除菌方法のレクチャーを受ける機会があり、その正しい方法は販売する際にお客様にも共有するようにしています。
会社での感染予防対策から、一刻も早い収束を目指しましょう
新型コロナウイルスが流行するまで、アイグッズの社内でもアルコールを使って消毒をする機会がほとんどありませんでした。現在は、マスクの着用や除菌用アルコールによる手指消毒が新しい生活様式のひとつとされ、社内環境も今までとはまったく違う状況になっています。各社の担当者のみなさんも、急な対応を求められて大変ご苦労されているのではないかと思います。
アイグッズは法人向けに除菌グッズ販売をしているため、現在も除菌用アルコールがすぐに手に入りにくい状況であることも十分理解しています。しかし、除菌用アルコールを使った感染予防環境が整っている企業を増やしていくことで、新型コロナウイルスも収束に向かっていくのではないかと信じています。
私たちもこの半年間で、試行錯誤を繰り返しながら除菌の習慣化を目指してきました。その中で見つけた以下のようなポイントは、とても効果的でした。社員のみなさんが安全に働ける環境を作るために、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
アイグッズが考えた、「アルコール除菌徹底」の5つのポイント
- 1人1人に除菌用アルコールを配布する
- プライベートの時間も除菌用アルコールを携帯し除菌する
- 時間を決めて除菌タイムを設け、みんなで除菌に取り組む
- 除菌タイムの声かけを行う係を決める
- 不特定多数が利用するスペースは、非接触型のディスペンサーを導入する
(文=ユウミ ハイフィールド/編集=ノオト)
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