2020/11/02
【会社負担or自己負担 】マスクの「企業で一括購入」をおすすめする理由
新型コロナウイルス感染症の世界的拡大を受けて、私たちの生活は一変しました。個人ではマスクやフェイスシールド、除菌用アルコールなどの用意が必須となり、商業施設や飲食店においては、入場者数を制限したり座席を間引いたりして、ソーシャルディスタンスを取るためのさまざまな対策が施されています。
特にマスクは一時的に品薄となり、購入するにも制限がかかり店頭にも並んでいない事態になったことは記憶に新しいところです。不織布のマスクは消耗品のため継続的な購入が必要となり、家庭内での負担も確実に増えているのではないでしょうか。
金銭的負担が感染対策に悪影響をもたらす前に、マスクなどの感染予防対策グッズを会社で一括購入することで、スタッフが自由に使えるようにしてみてはいかがでしょうか? 会社がグッズを購入し社員の感染対策をサポートすることで、感染対策への意識を保つこともつながります。
目次
マスクを会社で一括購入することで、個人負担を緩和
感染対策における筆頭アイテムの使い捨てタイプの不織布マスク。コロナ禍においてはこれまで以上に定期的な購入が必須となり、グッズ購入のための出費は確実に増えています。マスクに限らず、除菌用のアルコールやウェットティッシュまで含めると、金銭的な負担は決して少なくありません。
そうしたコストは、場合によってはジワジワと家計を圧迫していきます。ときには、「きちんと感染対策をする意識はあるのに、十分なグッズを購入するだけの予算を家計から捻出するのが大変」という場合もあるでしょう。しかし、金銭的負担を減らそうとするあまり、マスクを使い回してしまったり、グッズの購入自体を控えてしまったりしては、十分な感染予防ができなくなってしまいます。
企業の側からすると社員ごとに予防意識にバラつきがあることで、社内の意思疎通がうまくいかなかったり、担当者によって取引先への対応に差が出たりしてしまうことも。会社がバックアップすることで行う感染対策が、普段に近い形で、業務を安定して回すことにもつながるのです。
そこでおすすめしたいのが、「企業で感染予防グッズを購入する」こと。企業が購入したグッズを社員が個人的に自由に使っていい状態にすることで、社員の金銭的・心理的負担を軽くし、会社全体としての予防意識を高めることにつながります。
「マスクを使い切らない安心感」が感染対策を強固なものにする
企業側でマスクをはじめとした感染対策グッズを用意することは、金銭的負担をサポートするだけでなく、社員に対策を行うにあたっての「安心感」を与えることにもつながります。
たとえば、マスクを50枚入りの箱で購入したとしても、両親と子どもの3人家族が1日1枚使ったら、約半月で1箱分を使い切ってしまうことに。その間、「あと何枚マスクが残っているか」「次のマスクはいつ頃購入すれば良いか」「次に欲しくなったときは、すぐにマスクを購入できるか」など、心のどこかで常にマスクの心配しながら使っている……という人も多いのではないでしょうか。
しかし、社員が使う感染対策グッズを会社側が負担することで、この心配の大部分が緩和されます。
「そろそろなくなりそうだな」と思ったときの不安が、「もし手に入らなかったら、会社からもらえば大丈夫」という安心感に。勤務時間内に必要なものを会社側がまとめて用意することで、金銭的面だけでなく、心理的な面からも社員および業務のサポートを行うことができるのです。
身近な人へのプレゼントで感染予防の意識を「拡大」していく
業務時間内の感染対策は、ルールやグッズの活用を通して、ある程度は会社側の主導で行うことができます。しかし、通勤や自宅で過ごす時間、そして休日などのプライベートはどうでしょうか。業務時間外であっても、平日と同じようなコロナ対策を継続して行いたいところです。
そのためには、自社社員が1人だけで努力して感染対策を進めてもそれだけでは不十分。一緒に暮らす家族など、プライベートで身近な人にも対策してもらう必要があります。
たとえばアイグッズでは、「自社で用意している対策グッズを、社員それぞれが自宅に持ち帰って良い」ことにしています。これは、持ち帰ったグッズを社員それぞれが身近な人に配ってもらうことで、より多くの人に感染予防の意識を広げてもらおう、という意図によるもの。また取引先にも配布することで、感染対策の輪を広げることができます。
このように「会社が用意したグッズを、社員の関係者までを含めた『皆で』使用する」ような仕組みやルールを設けることができれば、「せっかくもらったんだから使ってみよう」と、それぞれの場で腰を上げて、感染対策を行う雰囲気を生み出すことができるかもしれません。
感染予防は、個人レベルで意識付けするには限界があります。所属している会社をあげて行い、より多くの人に感染対策を伝播させることができるでしょう。
グッズ提供を通して、企業が社員の感染対策をサポートする
一時期は高騰して手に入れるのが大変だった不織布マスクも、現在(2020年10月時点)は価格もかなり落ち着き、コロナ禍以前に近い価格で入手できるようになっています。
会社側でそこまでの在庫を用意できない場合は、「基本的には各自で購入したグッズを使用するが、グッズが手に入らない、やむを得ない場合は会社のものを使っても良いとする」など、会社側の在庫状況に合わせて運用するのも良いでしょう。
自社の感染対策をより徹底するため、マスクを始めとした「企業での感染対策グッズの購入」そして「購入したグッズの社員への配布」を検討してみてはいかがでしょうか?
「会社でマスクなどの感染予防対策グッズを購入する」4つのメリット
- 社員が使用する十分な量を用意することで、感染対策の意識をキープできる
- グッズを購入し続ける社員の金銭的負担を、会社でカバーできる
- 自宅のグッズがなくなりそうでも「会社のものを使えばいい」という安心感も
- (十分な在庫がある場合は)関係者まで行き渡らせることで、対策をより徹底できる
(文=赤坂 太一/編集=ノオト)