【コロナ対策】受付・窓口はこう変わる！感染対策を解説します

受付・窓口業務は、会社、病院、ホテル、デパートなど、組織の顔とも言うべき職種ですが、ある統計は、約3000社につき2020年に新型コロナウイルスの感染拡大が始まる前と、緊急事態宣言が発令された4〜5月の来客数を比較したところ、なんとその数が85％も減少したというデータもあるほど、甚大な影響を受けました。
最近の来客数はかなり戻っているようですが、感染者の増加が伝えられる昨今、人と対面する受付業務のコロナ対策にしっかりと取り組むことは、企業にとってメリットが大きいと言えます。
まず、受付・窓口での適切な感染対策は、特に応対業務が多い業種の会社、銀行、病院などでは信用向上につながります。また、来客と最初に接する場でもあるため、お客様と従業員を感染から守るための対策を講じやすいとも言えます。
この記事では、そんな重要な役割を担う受付・窓口ならではのコロナ対策についてご紹介していきます。

受付・窓口で飛沫感染を防ぐ対策

飛沫は咳やくしゃみに限らず、大きな声で話すことでも周囲に飛散します。受付・窓口での接客は、対面で対応するシチュエーションが大半を占めることもあり、飛沫感染対策をしっかりと講じる必要があります。いくつかの方法を組み合わせることで、感染効果を高めるようにしましょう。

受付・窓口にはアクリルパーテーション設置がおすすめ

対面による飛沫感染防止にまず必要な対策は、来客と受付の間にパーテーションを設置することで、物理的に飛沫を遮断し、飛沫が自分／相手にかかるのを回避することです。

パーテーションの材質には、プラスチック（PET）製、アクリル製、スチレン製、段ボール製などいくつかありますが、おすすめはアクリル製パーテーションです。理由は、まず見た目が美しく、耐久性が高いことがあげられます。

アクリルは、ガラスを凌ぐほど透明度が高いことから、見た目に高級感があり、耐久性という点でも建築素材に用いられるほど丈夫で、長期間の使用に耐えるという点でも優れています。プラスチックよりも重たいので、安定感があるのもおすすめできるポイントです。

受付のように、多くの人々の目に触れる場所で使用するパーテーションは、不快感や威圧感を与えないものを使うことが大切です。その点でも、アクリルパーテーションは適切な選択だと言えるでしょう。

机に置くパーテーションの高さは80cm以上に

パーテーションを選ぶ際に気になるのが高さですが、感染防止の効果が期待できる目安になるのは、顔がすっぽり隠れる高さです。

理化学研究所などのチームが、スーパーコンピューター「富岳」を用いて、パーテーションが咳で飛ぶ唾液などの飛沫を防ぐ効果を解析したところ、パーテーションが顔の高さよりも低い位置にあると、効果が少なくなると推定されました。

よって、受付・窓口に設置するパーテーションの高さも、会話だけでなく、咳やくしゃみをした場合のことも想定して、顔がすっぽり隠れるくらいの高さが最低限求められると言えます。

受付は座っている場合も、立っている場合もあることを考慮に入れて、最適な高さのパーテーションを選ぶ必要があります。その場合の高さの目安は、机の上に置くタイプのもので80cm以上です。

それぞれの受付環境は異なりますので、話をする人の顔がどの位置にくるのかを確認した上で、パーテーションの高さを選ぶようにしましょう。

設置する受付・窓口の広さや場所によっては既製サイズで対応できないことがあるので、その場合は設置条件に合うサイズのパーテーションを特別発注する必要があります。既製品よりもコストはかかりますが、既製品では実現できなかった運用面での快適さやより効果的な感染対策が実現できるかもしれません。飛沫感染防止のためには必要なコストと考えられます。

開口部分のあるタイプを選ぶ

受付・窓口では、入館証の発行や書類のやりとりなど、モノの受け渡しが多いので、下部が開口しているタイプのものを選ぶと良いでしょう。開口部がないと、パーテーションを回り込んでの受け渡しとなり、飛沫感染リスクが高まってしまいます。飛沫防止のために設置したパーテーションが機能しないのは非常にもったいないことです。

やりとりするモノの大きさによっては既製のパーテーションでは対応できないこともあるので、その場合は開口部分の大きさをカスタマイズできる特別発注をする必要があります。

弊社でも、開口部分のサイズをお客様のご要望に合わせて特別注文で制作することが可能です（※30台から対応中。既製品と比べコスト・納期がかかりますので、既製品38種のうちから選ぶことがおすすめします。）

アクリルパーテーションの設置で気をつけたいこと

アクリルパーテーションの取り扱いにはいくつか気を付けたいことがあります。

①手入れ方法
アクリルパーテーションは、直接手で触れるものではありませんが、見た目の美しさを保つため、また飛沫防止という用途を考えると、こまめな清掃や手入れが必要です。

清掃には水拭きよりも、家庭用の台所洗剤（中性洗剤）を使うとより効果的で、台所洗剤を薄めた水で雑巾を湿らせて軽く拭くようにします。

一つ注意したいのは、高濃度アルコール除菌は推奨されていないということ。パーテーションの表面に細かい傷がついてしまったり、割れが発生したりする場合があります。

アクリルパーテーションの手入れ方法について詳しくはこちら▽

②熱いものは近づけない
アクリルは熱に弱い性質を持つため、熱いものやヒーターなどは遠ざけるようにしましょう。

③重たいので倒さないように気を付ける
PET素材に比べるとアクリルパーテーションは重量もあるため、安定感があるという長所がある一方、倒れた時には危険です。移動や設置の際には慎重に取り扱うようにしたいものです。

飛沫防止ビニールシートという選択もある

パーテーションの代わりにビニールシートを用いて飛沫を遮断する方法もあります。飛沫防止ビニールシートのメリット・デメリットは以下の通りです。

①メリット
・大きな空間を遮断するのに向く
・好きなように加工しやすい
・空間を圧迫しにくい
・比較的安価
・廃棄が簡単

②デメリット
・吊り下げる必要があるので設置場所が限定される
・プラスチックやアクリルパーテーションと比較すると貧弱な仕上がり
・汚れやすい

なお、アルコール除菌はビニール劣化の原因になるため、台所洗剤（中性洗剤）を薄めた水で軽く拭いてお手入れしましょう。

飛沫防止ビニールシートは、見た目を重視する会社やホテルなどの受付には不向きかもしれませんが、安価に広い空間の遮断ができるのは魅力的です。飛沫対策の選択肢の一つとして検討してみても良いでしょう。

マスクを着用する

パーテーションを設置したからといって、飛沫を完全に遮断できるわけではありません。パーテーションを設置してもマスクは必ず着用し、感染防止を徹底するようにしましょう。

また、お客様との仕切り用に受付へパーテーションを置いても、同一の空間で働く従業員同士の感染リスクはなくなりません。目に見えないウイルスはどこで感染するかわからないため、そういう意味でもマスクを着用した上で業務にあたることは大切です。

アルコール消毒液で手指を消毒

受付・窓口では、入館証や書類など人の手が触れるモノのやり取りが頻繁にあるので、アルコール消毒液でこまめに手指の消毒を行うように心がけましょう。また、ボールペンやカウンターなど、来客者が触った備品や共用部分は適宜除菌をしましょう。

ソーシャルディスタンスの床サインを設置

受付業務が混み合う場合を想定し、人と人の間の距離を２m（最低でも１m）空けるソーシャルディスタンスを守るために、床や椅子に誘導のサインをつけることも検討してみましょう。特に人員を割かずとも、ソーシャルディスタンスの啓発ができます。

声を聞き取りやすくするマイクとスピーカーの設置

パーテーションとマスクのせいで相手の声が聞き取りにくいと感じたことがある方は多いのではないでしょうか？　この問題は、双方がスピーカーとマイクを使うことにより解消できます。相手に何度も聞き返すことの気詰まりから解放され、スムーズなやりとりが可能となるため、時間のロスもしなくてすみます。

来客と従業員を感染から守るために受付で提供したい３つのこと

組織の顔ともいうべき受付・窓口の感染対策をしっかりと行うことは、来客に「共にコロナ対策に力を入れていきましょう」というメッセージを送ることにもなり、信頼感と仲間意識の醸成につながります。

また、冒頭にも書きましたが、受付・窓口は来客に最初に接する場でもあるため、お客様と従業員を感染から守るための対策を講じやすいとも言えます。

ウイルス感染対策の基本である、検温・消毒・マスクの着用を改めて徹底するために、グッズの見直しも検討してみてはいかがでしょうか？

非接触温度計で来客者の検温を実施する

非接触温度計のメリットは、なんといってもその「スピード感」です。通常の体温計の場合、検温に1分以上要しますが、非接触温度計を活用すれば、一人当たり数秒で検温することが可能となります。これは多くの来客対応をしなくてはならない大きな組織には、非常に大きなメリットと言えます。

■受付にぴったりなスタンドタイプ「サーモエントランス」

AI（人工知能）が瞬時に顔を検知し、表面温度を測定するサーモグラフィーです。
初期設定済み・組み立て簡単なので、工事不要ですぐに設置が可能です。オフィス・飲食店・接客業・イベント会場など公共の場の感染対策にご活用いただけます。マスク判定、発熱アラーム機能があり、スタッフや警備員など人員を割くことなく、効率よくスクリーニング可能な一台。これ一台で時間コストと人件費を節約可能！コロナ禍の安心安全な企業活動にぜひ、ご活用ください。

■検温と除菌はこれ一台でスピーディーに「非接触検知器　サーモオートピット」

看板付きで、グレー・ブルーの選べる2カラー！企業オフィス・エントランス・イベント会場・学校・公共施設・ホテル・飲食店の入り口など、人の出入りのある場所に設置することで、お客様に直接声かけしなくても運用可能です。
検温・除菌ともに非接触、直接手で触れないので、衛生的。検温はおでこまたは手首を近づけることで約1秒で測定可能です。

非接触式アルコールディスペンサーで手指の除菌

非接触式ディスペンサーのメリットは、なんといっても「手で触れる必要がない」ことです。頻回な手指の除菌が求められる現在、手で触れて押し込まねばならないプッシュ式のディスペンサーは清潔感に欠けると感じる方や、片手が塞がっていても利用しやすい便利さが嬉しいと感じる方にとっては、非接触式の方がメリットが大きいと言えるでしょう。また、非接触式ディスペンサーにはデザイン性の高い製品も多く、会社の受付などにも馴染みやすいところも見落とせないポイントです。

■届いたその日にすぐ使える「アルコールオートディスペンサーsugn（スグン）」

吸水マット・電池・ミニロート付きでスグ使える「アルコールオートディスペンサーsugn（スグン）」は、手をかざすだけ、どこにも触ることなく自動でアルコールが噴出される、非接触式のディスペンサー。タッチレスなので、衛生的で清潔に消毒ができ、来客者・従業員への安心感を演出します！

マスクの配布で常に清潔なマスクの着用を促す

企業などを訪問する場合、来客の中には、マスクを着用していても、洗濯を怠っていたり、何日も同じ使い捨てマスクを身に着けていたりして、マスクの清潔感や機能の低下などに不安を抱えている方は存外多いかもしれません。

そんな時、訪問先の受付で新しいマスクを配布していたら、大変心強く、安心できるはずです。またそのようなポジティブな感情は、その訪問先の企業に対する好ましいイメージの醸成につながるので、「マスクをどうぞ」と一言メッセージを添えて、個包装の不織布マスクをカゴに入れるなどして設置してみてはいかがでしょうか。喜ばれること請け合いです。

■お客様への配布に便利「個包装　不織布マスク」

国内の検査機関（（一財）カケンテストセンター測定）による検査で安全性が立証！　細菌ろ過効率（BFE）、ウイルスろ過効率（VFE）、微粒子ろ過効率（PFE）試験において花粉やウイルスを99%カットしたフィルターを採用しました。
立体構造で顔のラインにぴったりフィットし、耳紐の紐とれについて全数検品済みの安心品質。配布の際の衛生面も配慮した1枚ずつOPP袋入りの個包装タイプです。

まとめ

新型コロナウイルスの飛沫感染を防止するには、人の顔を完全に隠す高さのアクリルパーテーションの導入が効果的とされます。高級感がある素材なので、特に人目に触れる受付・窓口での設置に向いています。

ただし、パーテーションの設置だけでは感染防止には不十分なので、マスクの着用や頻回な手指の消毒など、他の方法も必ず併用するようにしましょう。

組織の最初の顔である受付・窓口で、自社従業員だけでなくお客様の健康を守るためにしっかりと感染対策をすることで信頼感のおける組織であることをお伝えすることもできるでしょう。